では、ここからは実際に、物語の「きっかけ」を見つけ、構造を考え、ストーリーを組み立てていく「基本の作業」に入ります。
物語の作り方は、書き慣れて来れば、それぞれ自分独自の「やり方」というものが出来てきます。
それは、プロの方でも同じです。
10人いれば10通りの方法があるということです。
これが正解!という、決まった答えはありません。
個々の捉え方で、自分なりの方法に、修正してみてください。
物語が出来るまでの大まかな流れは、「きっかけ」を探し、それを膨らまし、肉付けす「テーマ」を見つけ、その物語を語るキャラクターを作ります。
ここで作るキャラクターは、その物語の入り口からラストまで、読者が迷わずに歩くための案内人であり、作者の代弁者となる、いわゆる、自分自身の「分身」です。
魅力的なキャラクターを作ることが出来れば、物語の大半は完成!といっても過言ではありません。
しっかりとしたキャラクターを作ることが出来れば、あとはキャラクターが独り歩きを始め、作者は、そのキャラクターの想いや言葉を書き記すだけでいいのです。
どうぞ、取材をするつもりで、キャラクターと向き合ってみてください。
後は、作者が伝えたいテーマをキャラクターに提示し、その方向で進んでもらうように、キャラクターを誘導します。
素材、テーマ、キャラクターが決まったら、おおまかに物語のストーリーを考えます。
後から、いくらでも並び替えや大きさの変更が出来ますから、最初から頑張って考えすぎて、パンクしてしまわないようにしてください。