皆さんは、童話や絵本と聞いて、どんなイメージを持たれるでしょうか?

小さな子供のための読み物?
夢見がちな女の子が描く優しい物語…?
定年を迎えた、お年寄りの暇潰し?

少なくとも、バリバリ働き盛りの、健全な男性が好んで手に取るような読み物ではないですね?(汗)

答えは意外にも・・・童話は大人にこそに、親しんでほしい物語です!

「絵本」と呼ばれる絵が主になった本なら確かに、感情に直接 訴えかける要素で小さな子供向けかもしれませんが、童話は違います。

本当はとてもエロチックでグロテスク。
とても子供に読ませられるような優しい夢物語ではないのです!

童話は今や世界中で取り上げられ、本や映画など、あらゆる方面で公開されています。

奥が深く、風刺的な要素も多大に含まれ、まさに「大人の読み物」だとは思いませんか?
例えば、代表的なものを挙げると、グリム童話の「白雪姫」「眠り姫」「赤ずきん」などではないでしょうか?

いずれにしても、作者が本当に伝えたかったものは、子供向けの美しいだけの夢物語ではない、もっと生臭い人間の本質ではなかったか、と、私は考えます・・・・。

ここからは、私の個人的見解になりますが、心理学的に読み解くなら、という視点で、いくつかまとめてみたいと思います。

まずは「白雪姫」。

「白雪姫」の不幸は、白雪姫の父親が再婚し、新しい継母を迎えたことから始まります。

継母は愛くるしい白雪姫を疎ましく思い、森に追い出してしまいます。

森に迷いこんだ白雪姫は、7人の小人に助けられ、少女から女性へと美しく成長していきます。

それを魔法の鏡で見ていた継母は嫉妬に狂い、白雪姫を「殺せ」と狩人に命じます。

ところが、狩人は白雪姫を可哀想に思い、継母の言いつけは守らず、白雪姫を殺すことをしませんでした。

全てを知った白雪姫は、自分を酷い目に合わせようとした継母を許しませんでした。

城に戻り、継母への罰として選んだのは、火で真っ赤に焼けた鉄の靴を履かせることでした。

継母が苦しみ、暴れ狂うのを白雪姫は継母が死ぬまで、じっと見つめていたそうです。

この物語の背景にあるのは、「女同士の美への執着と嫉妬」です。
女性ならではの、心の闇が引き起こした残酷さです。

女性の心は時に、悪魔より残酷になれるものだという戒めでしょうか・・・(汗)